歯並びが整うための重要な条件として、あごの大きさ、歯列のアーチ全体の大きさ、この両方のバランスが取られていることが挙げられます。
歯列がでこぼこと波打っている状態の叢生(そうせい)は、あごの大きさが十分でなく、このバランスが取れていない場合に起こりがちです。
電車で7人がけの座席に無理に8人も9人も座ろうとする場合を考えてみてください。当然、スペース的には窮屈で、座席に深く腰掛ける人と浅くしか腰掛けられない人という具合に、互い違いにでこぼこ状態で座らざるをえません。これと同じ現象が歯でも起こるわけです。
こうしたでこぼこを解消するには、あご(=座席)を大きくするか、抜歯して歯(=乗客)の数を減らすか、本人の年齢や歯並びの状態など個別の条件を勘案したうえで、いずれかの方法を選択することになります。写真の症例では、第一小臼歯を抜歯することによって、残りの歯がきれいに並べるだけのスペースを確保したうえで、矯正治療を行っています。
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